がん治療には先進医療?

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こんにちは、星野です。

 

ここ最近、がんに関する話題が多くあったと思います。

大相撲の元横綱・千代の富士(九重親方)さんが膵臓がんで亡くなりました。昨年の9月にがんの手術を受けていたそうですが、懸命な治療も実らず、61歳という若さで息を引き取りました。

また、先日お亡くなりになった大橋巨泉さんもがん闘病を繰り返していたそうです。

そして一番気になったのが、がん患者の男性が大麻を所持していたとして逮捕・起訴された裁判についてです。

 

概要を簡単にご説明します。

男性は、医療機関でがん治療を始めましたが、平成26年10月に余命半年~1年と宣告を受けました。医師から「打つ手はない」と言われた中、インターネットでがん治療に大麻が有効な可能性があると知ります。各省庁へ相談するものの、期待する回答は得られませんでした。大麻を所持することは法律で禁じられているからです。

そこで大麻を自宅で栽培・使用しました。そうすると良い効果が生まれます。痛みが和らぎ、食欲が戻り、抑鬱的だった気分も晴れたそうです。

しかし、大麻所持ということで法律を犯してしまい、逮捕されました。

裁判が注目されてこの報道をニュースで知ったのですが、結果的に7月12日の第5回公判で証言したのち、7月25日にお亡くなりになりました。

 

 

生きるためにあらゆる手段を探して、行き着いた先が大麻であったために逮捕されてしまいましたが、この生きたいという思いはどんな人でも同じではないでしょうか。もし自分が同じ立場になったら、実行するかは別にして、こういう考えまでたどり着くだろうなと思います。そして有効とされる治療をしたいのに、それが何らかの理由でできないということは、相当悔しくて、もどかしい気持ちになることも容易に想像できます。

 

保険を扱うものとして、考えさせられるニュースが続きましたので取り上げました。

 

そして保険を扱うものとして、一つお伝えしたいことも生まれました。

がん治療には保険診療の対象とならない「先進医療」と呼ばれる治療があります。先進医療は厚生労働省が定める高度な医療技術を用いた治療のことです。平成28年7月1日時点で100種類あり、この内容は随時変動していきます。この先進医療を受けるためには、指定された病院で指定された先進医療を受けることになり、費用は全額負担となるのです。その費用は、高度な技術料では約300万円になるものもあります。

がんでは陽子線治療、重粒子線治療などがあるようですが、お金がないために治療を受けることができない、という状況は避けていただきたいです。これに備えるものとして先進医療特約というものが医療保険、がん保険の特約として付帯することができます。毎月100円程度の保険料負担のみですので、医療保険やがん保険に加入する際はぜひ付帯しておきましょう。