金利の力は凄まじい

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こんにちは、星野です。

2016年7月。
フラット35の金利はまたもや史上最低を更新しました。

借入期間20年までの金利 0.85%
借入期間35年までの金利 0.93%

 

本当に低金利です。
ニュースでも伝えられ、借換のご相談も多く頂いております。
35年間変わらず0.93%で返済できる方を羨ましく思います。

 

実は、金利が低い上に、フラット35Sという金利優遇制度を利用できて、さらに得する方もいます。


フラット35Sは、簡単に言うとある基準を満たして性能が良い家を建てる人には金利を優遇しますよ、という制度です。
タイミングよく内定を獲得した人は最初の10年間は-0.6%の優遇があるのです。
(現在は、最初の10年間は-0.3%の優遇)
そうすると最初の10年間で適用される金利は0.33%です。
今までではあり得ない金利が現実として適用されるのです。
ちなみに1年前の金利は、

借入期間20年までの金利 1.38%
借入期間35年までの金利 1.60%

5年前の金利は、

借入期間20年までの金利 2.10%
借入期間35年までの金利 2.32%
フラット35で同じ3000万円を借りるとしたら、
今借りるなら総返済額が35,158,430円です。(0.93%)
5年前に借りたなら総返済額が43,837,976円です。(2.32%)
その差額、8,669,546円。
金利が1.39%違うだけで850万円以上の違いが出るのです。
月額にすると20,641円の違いです。
金利の違いによって、毎月2万円を余分に払うか払わないかが変わるのです。
金利の力は凄まじいです。

 

 

⚫︎頭金貯める派vs今すぐローン組む派

頭金ないんですけど、貯めた方が良いか、このままローン組んでも良いか、どっちが良いですかと質問を受けることがあります。
当然、頭金があればあるに越したことはありません。
ローンはできるだけ少ない方が、支払う利息も少なくて済むからです。

 

しかし、今の情勢を考えると、ある「考え方」も有効になります。
こういう時には、以下の例をご説明します。

①頭金なし、3000万円を借り入れる場合。
35年、0.93%で試算すると総返済額は35,158,430円です。

②1年かけて頭金100万円貯めて、2900万円借り入れる。しかし金利が0.1%あがった場合。
35年、1.03%で試算すると総返済額は34,552,952円です。
頭金の100万円を足して、35,552,952円です。

①と②では総返済額は②の方が多くなります。
1年かけて100万円貯めても、金利がたった0.1%上がっただけで、相殺されてしまうのです。
毎月8.3万円ずつ貯めても、金利が上がってしまえば、結局借入額を減らす意味がないことになってしまうのです。
ここでも金利の力が凄まじいことがわかると思います。

 

上記にも書きましたが、直近の1年では金利は0.67%の変化がありました。
そして7月は史上最低金利です。
これから金利が下がる伸びしろと上がる伸びしろを考えると、「今」であれば貯めるという選択よりも安い金利でローンを組む方が良いのかもしれませんね。