2人に1人はがんになる?

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こんにちは、星野です。

皆さんはこんな話を聞いたことはありますか?
「日本人の2人に1人はがんになる時代です。」

こわい時代ですよね。
最近では小林麻央さんが、若くしてがんを患っていたことが報道されました。
改めてがんのこわさを実感した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2人に1人はがんになる時代。
この話の根拠になっているのは、国立がん研究センターの「現在年齢別がん罹患リスク」というデータです。
この中で、生涯でがんになるリスクは男性54%、女性41%と示されています。
確かに約半数です。

ただし、この情報をそのまま受け取ってはいけません。
このデータは年齢別に提示されていますが、
年齢別の数字を見ると、全く別の光景が見えてきます。

がんになるのはその多くがかなり高齢になってからなのです。
しかも60歳でも男性7%、女性10%にとどまります。さらに70歳で男性19%、女性16%。80歳でもまだ男性37%、女性25%です。

どうでしょう。
こう聞くと違った印象を持ちませんか?

データを見ると、現役世代でがんになる確率は高くはないと思います。
だからこそ、2人に1人はがんになるという表現は、皆さんの不安を煽る表現と感じてしまいます。

発信される情報は、発信者の大きな意図を含んでいることがあります。
そのまま受け取るだけでなく、少し追求して見てみることが大切です。
その上で必要かどうかの判断をすべきです。
特に保険は難しく思われる方が多いですから、
必要な保障として優先順位が高いものは何なのか。この基準を大切にして頂くと良いと思います。

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