(2020年年等の挨拶より抜粋)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
いやー今年はオリンピックイヤーですね。
ここから8月の開会式まで、怒涛のごとく盛り上がっていくことでしょう。
しかし、景気的には「オリンピックが開催される」と決まってからすでに確定されたと言っても過言ではない結末が用意されているのです。夏季オリンピックに関しては、1996年のアトランタオリンピック以外は、例外なく開催後の景気が失速しています。
実は、景気がもっともいいのは開催の前年。すでに開催年からは景気が失速していくことがわかります。特にギリシャは、オリンピック後に経済危機に陥ったことは有名な出来事です。中国ですら、オリンピックの年を頂点に経済成長率は下がり続けています。
それはそのはずです。今回東京オリンピック・パラリンピックの総額予算は3兆円とも言われています。これだけのお金が国から市場に流れ出していたのが今年から無くなるのです。それは不景気になって当たり前です
すいません、新春からこんな話で。
もちろん、だからと言ってオリンピック開催を非難する気持ちは全然ありません。重要なのは、「今年から少なくとも数年間は景気が悪くなる。という事実にどう対処するのか?」ということです。日本中がオリンピックの歓喜に沸いている中で、こっそり私たちだけ不景気の準備をすればいいんです。
では、不景気の準備とはなんでしょうか?
不景気というのは「悪天候」のようなものです。大雨が降れば、外に出かけることは出来ずに家に引き篭もるしかありません。そんな大雨の中で頑張っても危険を伴うだけです。
こんな時は、家でゆっくりお茶でも飲みながらくつろぐのがコツです。つまり、不景気を乗り越えるコツは「動かない」ということです。
お金を極力使わないこともそうですが、転職などは控えた方が良さそうです。逆に力を貯めるには向いている時期だと考えることができます。何か勉強し始めるにはこういう時期がチャンスです。
不景気という「悪天候」は、通常目に見えることがなく、期間もそこそこ長く続きます。ですから、「悪天候」に気づかずに外に出て事故にあうこともありますし、もう大丈夫だろうと外に出てずぶ濡れになることもあります。
しかし、今回の「悪天候」はかなり予想が簡単です。今年の秋以降来年に向けて急速気は悪くなります。すくなくとも3年ほどオリンピック景気の反動は続くだろうと思われます。
今年前半は準備の年です。引きこもりの準備を済ませて、オリンピックを楽しみましょう。