新型コロナが私たちの生活に及ぼした影響は非常に大きく、様々な変化をもたらしました。
「巣籠り消費」「オンライン飲み会」「自粛警察」などのキーワードが飛び交っていますが、こういう流行的なものは終息とともに色あせていきます。
逆に、学校のオンライン授業や在宅勤務などは、これを機会に日常化しそうです。
一時的なものと、そうでないものが目まぐるしく変化する今、一体何が本質的に「変わって」、何が「変わっていない」のでしょうか?
一番大きな変化は、「不必要に人には会わない」という価値観でしょうか。また、「人が多いところは危険」と考えるようになったことも大きな変化です。
今までのようなお付き合いや、慣習で行われていたイベントや集まりが無くなっていくのではないでしょうか?
もちろん、こういった自粛ムードの中でも、パチンコに行きたい人は大勢います。人間は、欲望が抑圧されればされるほど、その反動は大きいものです。
自粛ムードが解禁されれば、こういうイベント的なものに人が集まるかもしれません。
ただ、韓国で自粛解除後に不特定多数が多く集まる場所でクラスターが発生したような事実を知っている我々日本人の多くは、「不特定多数の人に会うというリスク」を無意識に避ける学習が行われ、信頼関係のある人としか会わない習慣ができつつあるのです。
つまり「対面する価値感」が変わります。
わざわざ「会う」、わざわざ「実物を見る」、わざわざ「体感する」。その価値が以前よりぐっと高まっていくことでしょう。
今までは「時間があるから行ってみようか?」という行動パターンでした。しかし今後は、「わざわざ行く価値があるもの」に対してしか行動しません。
ネットやSNSなどの非対面で情報収集した後、どうしても一度「実物を見たい」「この人の話を聞いてみたい」と思わなければ外出しません。
「増えすぎる情報を選ぶ」
今まで以上にネットでの情報収集が重要になってくるからこそ、慎重に情報を「選ぶ」ことが必要です。
新型コロナでの巣篭もりでSNSやYouTubeなど、情報量が一気に増えました。これはいいことばかりではなく、フェイクニュースに代表されるような、嘘の情報や間違った情報が入り乱れる悪い状況も引き起こします。
ネットというものは時として、匿名性の中で責任のない情報が出回ります。対面であれば雰囲気や喋り方、顔色や目つきなどで判断できることが、非対面では判断を謝る危険が増えることに用心をしてください。
では情報に振り回されないためにどうしたいいのでしょうか?
■その1「一次情報以外は信じない」
一次情報以外は信じないこと。まず、誰が何を言っているのかを見極めるのが一番大事。公的機関がきちんと発表した情報かどうか。発表前に出回っている噂のような情報は、基本的にすべて信ぴょう性がないと考えたほうがいい。
■その2「一部ではなく全部を確認する」
切り取られた発言の要旨を追うのではなく、例えば、実際の記者会見動画を視聴する。
■その3「悲劇をあおる、大げさ、作り物めいた投稿は要注意」
「センセーショナルな表現だったり、悲劇をやたらあおったり、ストーリーが大げさで明らかに作り物めいているような投稿」はデマの可能性が高い。
■その4「議論を呼ぶ投稿、誰かを悪者にする投稿は独り歩きする」
災害時によくあるつぶやきは「××に気をつけろ」との注意喚起や、人種差別的な投稿が多い。特定の誰かを悪者にする投稿は、賛否両論で議論を呼んで話題化していくため、拡散されやすい。
要するに、自分が信用できると思った人からの情報以外はまず疑ってかかることが重要だということです。
私たちも専門家として、信頼性の高い情報を提供できるよう、今まで以上に心がけていきます。